初心者がビジネス英会話を学ぶために覚えておきたいこと  »  ビジネス英語と日常英会話はどう違う?

ビジネス英語と日常英会話はどう違う?

ビジネス英語は日常英会話よりも難易度が高く、習得しにくいと感じている方も少なくありません。しかし両者の特徴や違い、使用すべき場面などをきちんと把握すれば、ビジネス英会話に対する印象は大きく変わります。

ビジネス英語の特徴は以下の通りとなります。

それぞれの中身について紹介しましょう。

丁寧な言葉遣い

ビジネス英語を使う場合は、尊敬語や丁寧語など日常会話よりも丁寧な表現を多用します。丁寧な表現として、例えばWould you〜やCould you〜などが挙げられます。

英語表現の中には短縮されたものや省略されたものも多数ありますが、ビジネスの場面でこれらの表現を使用することは好ましくないとされているのです。

ビジネスの専門用語を使う

ビジネスの現場では業界ごとに頻繁に使われる専門用語が多数あります。例えば、Executive Director(代表取締役)やManufacturing Department(製造部)、prototype(試作品)やgross weight(総重量)など、あげればキリがありません。

しかし、コミュニケーションを円滑に進めてビジネスを成功させるためにも、それぞれのビジネス分野における専門用語を把握しておく必要があります。

一方で、日常英会話の特徴は以下の通りです。

広く幅広いトピック

ビジネス英語の現場では、取り上げるトピックを絞り専門的な話を進める場面が多くなる一方で、日常英会話を使用する場面はビジネスの現場ほど固くはなく、趣味や天気、家族やペットなどジャンルを問わず広いトピックを取り上げます。

従って日常英会話の場面では、専門性の高い単語やフレーズよりも、ポピュラーで汎用性が高い単語やフレーズを使うことが多くなります。

省略形や短縮形もあり

日常英会話を行う際は、省略形や短縮形を使用する場面が多くなります。例えば「want to」は「wanna」、「kind of 」は「kinda」、「because」は「cause」などと省略されて使用されます。

さらに日常英会話では、主語や動詞、接続詞のthatなどが頻繁に省略されます。会話のニュアンスさえ伝わればよく、より短時間で話しやすい言い回しが多用される傾向があるのです。

日常英会話とビジネス英語の共通点

日常英会話とビジネス英語の共通点として、文の構造が挙げられます。いずれも主語と述語を基本的な骨格として文章が構築されるので、基本的な文型を押さえることができれば、あとはそれぞれの単語や言い回しを押さえるだけになります。

ビジネス英語は難解な単語が多く、ある程度ビジネスの内容を理解しておくことも求められます。そのため、ビジネス英語をマスターすれば、自ずと日常英会話にも対応できるようになるでしょう。逆に日常英会話を話せるようになったとしても、ビジネス英語を使いこなせるようになるとは限りません。

まとめ

日常英会話では、省略形や短縮形を多用しフランクにやりとりする傾向があるのに対し、ビジネス英語は丁寧かつフォーマルな単語や表現が多い傾向があります。それぞれ使用する際のシチュエーションは異なります。どちらの会話表現を使う方が相応しいのか、ケースごとに考えながら使い分けることが大切になるでしょう。